抵抗器の種類

抵抗器

抵抗器の種類と特徴

★抵抗器の種類は炭素皮膜抵抗器、金属被膜抵抗器、金属酸化物被膜抵抗器、セメント抵抗器、ホーロー抵抗器、メタルクラッド抵抗器、チップ抵抗器、可変抵抗器などがあります。

☆炭素(カーボン)被膜抵抗器

安価で一般的な抵抗器です。抵抗器の抵抗体に炭素(カーボン)を抵抗体として使用し、抵抗器の周りに被膜のように巻き付けた形のものです。  価格が安く一般的な用途で主に使用されます。

☆炭素体(ソリッド)抵抗器

抵抗体に皮膜状ではなく、炭素粉と樹脂を混合して成形されており、被膜タイプよりも苛酷な条件下での使用に強い特性があります。

☆金属膜抵抗器(高精度抵抗器)

炭素被膜抵抗器を同じ構造ですが、抵抗体の材料として、NiーCrなどの安定した材料を使用することで、炭素皮膜抵抗器に比べて高価にはなりますが、温度変化に対する特性等が優れています。

☆金属酸化物被膜抵抗器(容量が大きい)

酸化金属被膜抵抗器とも呼ばれており、抵抗体に金属酸化物を使用し、数ワット程度の中電力用として使用することが出来ます。 特性は金属被膜抵抗器に似ていますが、温度係数は±350ppm/℃程度であまりよくありませんが大きな電力を扱うことが出来ます。

☆巻線抵抗器(セメント抵抗器・ホーロー抵抗器・可変型巻線抵抗器)

皮膜状ではなく、金属の細い線をセラミックのボビンなどに巻き付けたものを巻線抵抗器といいます。 用途により、電力用と精密用があります。

◎セメント抵抗器

◎ホーロー抵抗器

◎可変型巻線抵抗器

   

☆チップ抵抗器

   

基板の実装面積を小さくする為に作られた、面実装タイプの抵抗器です。 セラミック製のチップ基板の上に抵抗体が作られています。 小型の為、実装するにはこつが必要ですが、自動リフロー装置での半田付け装置を使う場合には、外れないようボンド付けされてから半田されます。 ◎左側の写真は1/4ワットの抵抗器との比較で、下にある小さな四角が1005サイズのチップ抵抗器です。

 

☆可変型抵抗器

抵抗値を可変出来る抵抗器もあります。 板状の上に抵抗体が形成されて、その上を電極がスライドすることで、スライド電極の抵抗値を変える構造のものです。 抵抗値を初期に設定した後、固定して使う半固定抵抗器。 音量調整等によく使われているのが、バリアブルレジスター(VR)とよばれている抵抗値を可変するつまみがつけられるものも可変抵抗器の一つです。

☆メタルクラッド抵抗器

特に大容量の電力を扱い、さらに制度も必要な場合には、少し硬貨ではありますが、メタルクラッド抵抗器もあります。 熱を放熱する為のアルミのヒートシンクをまとっており、放熱板に取り付けることでさらに大きな電力にも対応が可能な抵抗器です。

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